塾講師になり10年以上経ちますが、未だに答えを探しています。
新人の頃は「わかりやすい授業」がよい授業だと思い、先輩の授業を見て板書案などを研究しました。
2年ぐらい経つと「わかりやすい授業」は出来るようになるけれど、結果(テストの点数)が出ないことに気がつきました。得点力を伸ばすにはわかりやすさだけでは駄目なのです。
そこから「結果の出る授業」を追求してさまざまな工夫を凝らすようになりました。宿題、小テスト、オリジナル教材、板書案、声の出し方、机間巡視、などなど授業に関する全ての要素にこだわりを持つようになったのでした。
何年か経つと生徒の能力を測る物差しの目が細かくなっていき、次第に結果が出始めました。
あとはそれに磨きをかけていくだけ。
ではないのです。
さらに結果を出すためには生徒の集中力を高め興味を持たせる必要があります。受け手に届かなければ意味がないからです。
そこで、必要なのは「心を動かす授業」だと思います。授業中に生徒たちをどれだけ「嬉しい」「悔しい」「ドキドキ(緊張)」「ワクワク(期待)」といった気持ちにさせられるか。こちらの向き合い方次第で生徒の目の色は変わるのです。授業が終わり「疲れた~」という言葉を聞くと嬉しくなります。今はそれがよい授業の指標となっています。